無印良品が不要となった服の回収実験、首都圏30店舗で8月から実施へ

muji_rrr001.jpg 環境意識の高まりから、各分野でリサイクルへの取り組みが行われている昨今。でも、衣料品などの繊維製品の分野においては、友人への譲渡やリサイクルショップ、中古衣料の海外輸出といったリユースもごく一部に限られ、リサイクルはあまり進んでいないのが現状だ。そうした中、無印良品を展開する良品計画が、アパレル企業のワールドとともに一般衣料の100%リサイクルを目指し、無印良品店頭での服の回収実験「FUKU-FUKUプロジェクト」を8月から行う。

 繊維製品のリサイクルには、素材の複合度の高さや製品の多様性、進まない再生用途の拡大などが大きな壁となって立ちはだかっている。そのため、現在は自治体による行政回収など、一部に限定されている状況だ。年間210万トン強の繊維廃棄物はそのまま焼却、もしくは埋め立て処分されており、早急に何らかの対策を講じることが求められている。

 そこで良品計画は、経済産業省と独立行政法人中小企業基盤整備機構が支援する繊維製品リサイクル・モデル事業に参加。日本環境設計株式会社が所有する綿素材のケミカルリサイクル技術(不要となった服から綿繊維部分を分解し、発酵させ、バイオエタノールを得る技術)を中心に一般衣料のリサイクルに乗り出すことを決め、8月~10月の3か月に渡り回収実験を実施することになった。

 「FUKU- FUKUプロジェクト」を実施するのは東京都内の旗艦店・無印良品有楽町、MUJI東京ミッドタウン、MUJI新宿、MUJI銀座松坂屋、神奈川県および町田市内の直営26店舗の計30店舗。回収条件は、無印良品で過去に購入した衣料品(※洗濯ネーム表示に株式会社良品計画と記載がされているもの)となっている。

 また、同様に「FUKU-FUKUプロジェクト」を実施するワールドは、同社が展開するストア「FLAXUS/フラクサス」全7 店舗で衣料品の回収を8月1日~31日の1か月間行う。こちらはINDIVIやINDEX、TAKEO KIKUCHI、OZOC、UNTITLEDなどワールド全ブランドの衣料品が回収対象だ。☆「無印良品」の回収実施店舗
【都内旗艦店】
無印良品有楽町、MUJI 東京ミッドタウン、MUJI 新宿、MUJI 銀座松坂屋
【神奈川県および町田市内の直営店舗】
無印良品青葉台東急スクエア、無印良品ルミネ町田、無印良品町田、無印良品ミウィ橋本、無印良品そごう横浜、無印良品港北東急、無印良品新横浜プリンスぺぺ、無印良品ららぽーと横浜、無印良品横浜ジョイナス、無印良品みなとみらい、無印良品横浜西口、無印良品オーロラモール東戸塚、無印良品藤沢、無印良品平塚ラスカ、無印良品ダイナシティ小田原、無印良品相模大野ステーションスクエア、無印良品ジャスコ秦野、無印良品本厚木ミロード、無印良品イオン大和、無印良品上大岡京急、無印良品港南台バーズ、無印良品横須賀モアーズシティ、無印良品ラゾーナ川崎、無印良品川崎ルフロン、無印良品川崎BE、無印良品ノクティプラザ溝の口

☆「ワールド」の回収実施店舗
フラクサス川口、フラクサス武蔵村山、フラクサス名古屋、フラクサス奈良、フラクサス伊丹、フラクサス広島、フラクサス福岡