ロカルノ国際映画祭コンペ部門に「サマーウォーズ」選出、日本アニメ初
発行:2009年07月21日 09:58
数ある今年の夏映画の中でも、アニメ作品としては「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」とともに、大きな期待を寄せられている「サマーウォーズ」。2006 年、ネットの口コミからロングランヒットへと繋がった「時をかける少女」のスタッフが再集結した作品としても話題を呼んでいるが、そんな「サマーウォーズ」がイタリアで8月5日から開かれる(~15日)ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定した。
1946年から始まったロカルノ国際映画祭は、三大映画祭のカンヌ、ベネチア、ベルリンに次ぐと言われることもある、権威ある映画祭。日本映画では、実相寺昭雄監督の「無常」(1970年)、小林政弘監督の「愛の予感」(2007年)が最高賞にあたる金豹賞を獲得したことがあるものの、日本のアニメ作品は受賞はおろか、コンペティション部門に選出されたこともなく、「サマーウォーズ」が初めての挑戦となる。
今回のコンペティション部門選出について細田守監督は「日本のアニメがロカルノ映画祭のコンペに選ばれたということでとても嬉しく思います」とコメント。また、主人公・小磯健二の声を担当した神木隆之介は「役者としてこのような作品に参加することができて光栄です。これをきっかけに世界中の人々に見ていただければと思います。監督、しまっていこう!」と、気合いを入れている。
細田監督は「時をかける少女」でシッチェス・カタロニア国際映画祭のアニメーション部門最優秀長編作品賞を受賞したほか、国内外で22の賞を受賞するなど、国際的にもそのセンスと手腕が評価されているだけに、「サマーウォーズ」がどこまで旋風を巻き起こすことができるのか、注目しておきたいところだ。
なお、日本での公開は8月1日から。