20歳以上の男女は夏休みをどう過ごす? トップは「自宅でのんびり」

 全国的に梅雨明けをした地域が増え、多くの学校がこの3連休から夏休みに突入するなど、世間はもう“夏モード”。これから8月の終わりまで、全国各地で催されるイベントや、海へ山へと行楽を楽しむ人たちで賑わう日々が続くが、一方で押し寄せる不況の影響から、「どこか行きたいけど財布の中身が寂しい」と嘆く人も多いだろう。そんな2009年の夏、20歳以上の“大人たち”はどのような過ごし方を予定しているのだろうか。キリン食生活文化研究所が20歳以上の男女4,919人を対象に「夏の過ごし方」に関する調査を行った。

 まず、今年の夏休みの日数を聞いたところ、最も多かったのは昨年と同様の「5日間」(18.3%)だった。以下、「10日以上」(12.8%)、「4日間」(9.8%)、「3日間」(9.3%)、「7日間」(7.9%)と続いている。

 日数的にそれほど多いとは言えないだけに、その過ごし方も近場での活動を挙げる回答が目立つ。夏休みの予定を複数回答で聞いたところ、「自宅でのんびり」(38.2%)、「近場でショッピング・映画」(34.3%)がトップ2に。以下、「帰省」(27.7%)、「お祭りや花火大会に行く」(25.2%)、「国内旅行」(23.5%)、「プール・海・川で遊ぶ」(22.2%)、「バーベキューなどアウトドアレジャー」(18.5%)と続き、かつては夏休みの花形のひとつだった「海外旅行」(3.1%)は最下位だった。ちなみに20代に限ると、「お祭りや花火大会に行く」が4割近くでトップとなっている。

 次に夏休みの予算を聞いたところ、全体の平均は38,686円に。世代別で最も高いのは60代以上の59,618円で、以下、20代の43.988円、40代の36,831円、50代の36,602円、30代の34,141円と続く。この数字を見る限りにおいては、「比較的リッチな20代」「台所事情の苦しい30代」という姿が浮き彫りになっているようだ。

 この調査ではほかに、夏の「食」に関する項目もたずねている。その結果、夏を感じる食べ物は「そうめんなど冷たい麺類」、夏に飲みたいお酒は「ビール」、夏によく飲むソフトドリンクは「麦茶」がそれぞれ 1位に。また、夏バテ防止のために積極的に食べるものは「にんにく」「梅干し」「うなぎ」「トマト」「納豆」の順となった。