現代の若者にシニアが喝、草食化の波に44.8%が「日本の未来が不安だ」
昨春あたりから急激に叫ばれはじめた若い男性の「草食化」の傾向。メディアには盛んに「草食男子」や「肉食女子」といった言葉が踊っているが、そうした現在の日本の状況を、シニア層の人々はどのような目で見つめているのだろうか。8月9日からシニアの奮闘を描いたドラマ「結党!老人党」を放送する WOWOWが、全国の65歳以上の男性にアンケート調査を実施した。
まず、最近の若者(孫世代の20~30代前半をイメージ)について「元気がないと感じますか?」とたずねたところ、「とても感じる」は16.5%、「やや感じる」は57.5%、「あまり感じない」は24.0%、「全く感じない」は2.0%という結果に。「とても感じる」と「やや感じる」を合計した74.0%が、「若者は元気がない」と感じているようだ。
次に、若者が草食化してきていると言われることに対してどう感じるかを3つまで回答してもらったところ、最も多かったのは「日本の未来が不安だ」(44.8%)だった。以下、「不甲斐なさに怒りを感じる」(36.0%)、「しょうがないと思う」(30.5%)、「喝を入れてやりたい」(22.8%)、「孫が結婚できないかもしれないと不安だ」(9.8%)と続いている。全体的に若者への不安と怒りが垣間見える結果と言えそうだ。
さらに、回答者自身が草食系と肉食系のどちらを好むかを聞いたところ、「草食系」は29.0%、「肉食系」は71.0%で、シニア層には、圧倒的に肉食系が好まれる傾向が出ている。また、自身の“現役時代”と現在はどちらに当てはまるかを聞いたところ、トップは「現役は肉食系だったが今は草食寄り」(45.5%)に。2位には「現役・現在共に肉食系」(29.7%)がつけており、少なくとも“現役時代”は肉食系だったと振り返るシニアは 75.2%にも上っている。
そして、もし現代の若者と同じ女性を好きになった場合に「勝ち取る自信はあるか」をたずねたところ、「若い頃なら」の場合、79.5%が「勝ち取る自信がある」と回答。また、「今でも」の場合も29.6%は「勝ち取る自信がある」と答えるなど、年を重ねても元気で自信を持ったシニアの意識が明らかになっている。
結党!老人党