薄型テレビ購入時には何を重視する? 最多は「大型・ハイスペック」

usugata_tv002.jpg 近年の家電分野では常に商戦の中心にあり、特に今夏はエコポイント制度の対象商品として人気を呼びそうな薄型テレビ。世帯普及率は5割を超え(内閣府調査より。今年3月末時点)、昨今は機能的にも一定のレベルにまで達してきているが、そうした中でも消費者はどのようなポイントに魅力を感じ、購入を検討するのだろうか。ヤフー・バリュー・インサイトは消費者のニーズを探るべく、「薄型テレビに関する調査」を実施した。

 調査の対象となったのは20~69歳の男女で、過去6か月以内の薄型テレビ購入者200人と、2009年中に購入を予定している購入意向者200人の計400人。

 まず、これまでの薄型テレビの購入経験をたずねたところ、「はじめて」と回答したのは69.5%だったのに対し、「買い換え・買い増し」は30.5%だった。依然「はじめて」の率は高い数字を示しているが、「買い換え・買い増し」も3割を超えるなど、着実に普及が進んでいる様子がうかがえる。また、「買い換え・買い増し」の人は、初めて購入する人よりも「大型サイズ」を好む傾向も出た。

 次に、薄型テレビに対する嗜好(好み)から回答者のセグメンテーションを行ったところ、最も多かったのは「大型・ハイスペック志向層」(34%)で、以下「中型・価格・機能バランス層」(25%)、「小型・映像コンテンツ重視層」(24%)、「低価格重視層」(9%)、「薄型テレビはA社(国内液晶テレビのリーディングメーカー)ブランド!層」(8%)と続いている。

 各層を細かく見ると、ほかのセグメントに比べて「大型・ハイスペック志向層」は男性や50代、世帯年収が高い人、「中型・価格・機能バランス層」は30~40代、「小型・映像コンテンツ重視層」は女性や60代、リビング以外での利用、「薄型テレビはA社ブランド!層」は男性や若年層、世帯年収が低い人の割合がそれぞれ高い傾向が出ているようだ。



薄型テレビに関する調査