点字や雑誌スキャンなど、視覚障害者をサポートする「新しい」ケータイの形

moujin_keitai001.jpg 頻繁に新しいモデルが発表され、日進月歩の進化を続けている携帯電話。しかしながら、それらの携帯電話は基本、健常者向けに設計されており、障害者を配慮して設計されたものはごくわずかだ。そうした中、つい先日発表された視覚障害者向けの携帯電話が話題となっている。新技術を用いたその発明は、視覚障害者の人々の生活をサポートするだけでなく、携帯電話そのものに進化をもたらす「きっかけ」となるかもしれない。中国のITサイト「MyDrivers.com」などが伝えている。

 デザイナーのZhenwei You氏が考案した、黒と白のシンプルなデザインが印象的な「B-touch」携帯電話。この携帯電話は、視覚障害者の人々が意思疎通を図れるように設計されており、端末表面に点字が施されているのが特徴だ。「MyDrivers.com」によれば、「B-touch」は新しいタッチスクリーン技術を採用しており、点字と音声認識システムを駆使し、「視覚障害者でも携帯電話が持つ様々な機能を操作できるようになる」としている。

 また、この「B-touch」には、通常の通話機能だけでなく、書籍や雑誌などのスキャン機能、ナビゲートシステム、物体認識機能など、視覚障害者の人々の生活をサポートする各種機能が備え付けられているようだ。

 点字は現在、ユニバーサルデザインの一つとして注目されており、携帯電話の分野でも開発が進んでいる。今年4月2日の「WIERD」によると、新しいタッチスクリーン技術では6点式点字を携帯電話のディスプレイ上に持ち込める可能性があり、視覚障害者はあらかじめ若干の訓練を受けるだけで、携帯電話向けコンテンツを閲覧できるようになるそうだ。

 「B-touch」はコンセプトモデルのため、採用される新技術などはまだ不明な点が多いが、こうした技術とも何らかの関係を持つ可能性は高い。また、「B-touch」が実用化されれば、その後の障害者向け携帯電話の開発に一石を投じることになるのは事実。期待して待つことにしよう。



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