マンガ編集部が“新書”に挑戦、講談社が「アフタヌーン新書」創刊

af_shinsyo002.jpg 1986年の創刊から、一貫して個性的なマンガを掲載している「アフタヌーン」(講談社)。現在も藤島康介の「ああっ女神さまっ」や、ひぐちアサの「おおきく振りかぶって」、瀧波ユカリの「臨死!! 江古田ちゃん」、田丸浩史の「ラブやん」など、人気作品を多数抱えている月刊誌だ。そんな「アフタヌーン」の編集部が、新書レーベル「アフタヌーン新書」を4月10日に創刊、新書の世界に殴り込みをかけた。コンセプトは“日本で一番かんたんな新書シリーズ”だ。

 1986年の創刊から、一貫して個性的なマンガを掲載している「アフタヌーン」(講談社)。現在も藤島康介の「ああっ女神さまっ」や、ひぐちアサの「おおきく振りかぶって」、瀧波ユカリの「臨死!! 江古田ちゃん」、田丸浩史の「ラブやん」など、人気作品を多数抱えている月刊誌だ。そんな「アフタヌーン」の編集部が、新書レーベル「アフタヌーン新書」を4月10日に創刊、新書の世界に殴り込みをかけた。コンセプトは“日本で一番かんたんな新書シリーズ”だ。

 4月10日から展開が始まった「アフタヌーン新書」の第1弾として発売されたのは、「がっかり」をキーワードに現代社会を読み解く指南書「がっかり力」(本田透)、腐女子の生態を赤裸々に解明していく「なぜ、腐女子は男尊女卑なのか? オタクの恋愛とセックス事情」(fujyoshi syndicate)など4作品。オタクカルチャーや恋愛、エッセイなど、普段読書をしない人でも取っつきやすい題材が揃った。

 マンガ雑誌の編集部が新書を出すという異例の試みだが、講談社は「漫画編集部発、新書のエントリーモデル!」「漫画の次に読む新書!」と同シリーズを宣伝しており、真面目なイメージの強い従来の新書とは異なる、ライトな路線を狙っているようだ。

 今後は、毎月10日ごろに新刊をリリースしていく。5月には「オタク成金(仮)/あかほりさとる」と「ジオン軍はなぜ負けたのか? 技術論から見る失敗の法則(仮)/岡嶋裕史」が発売される予定。今後、どのように発展して行くのか注目したいシリーズだ。

☆4月のラインアップ
001「がっかり力」(本田透)
002「ヤリチン専門学校~ゼロ年代のモテ技術~」(尾谷幸憲)
003「なぜ、腐女子は男尊女卑なのか? オタクの恋愛とセックス事情」(fujoshi syndicate)
004「僕秩プレミアム!」(ヨシナガ)

☆5月以降のラインアップ
005「オタク成金(仮)」(あかほりさとる)
006「ジオン軍はなぜ負けたのか? 技術論から見る失敗の法則(仮)」(岡嶋裕史)
007「藤島康介的漫画術(仮)」(藤島康介)
008「自分でやってみた男(仮)」(堀田純司)
(以下、順次出版予定)



アフタヌーン新書