東京・新宿に「taspoサービスセンター」オープン、即日発行で普及率上がる?
昨年7月1日からたばこ自動販売機の成人識別システムとして、全国で利用が始まったICカード「taspo」。写真を用意したり、郵送したりと申し込み手続きの煩雑さを敬遠し、コンビニを利用する喫煙者も多いことから、思うように普及率が上がらない状況だ。こうした中で、東京・JR新宿駅南口近くに「taspoサービスセンター」が4月1日にオープンした。
「taspo」の入手方法はこれまで、たばこ店またはネットで申込用紙を入手し、写真や書類を揃えたうえで郵送する手続きが必要だった。申し込みから手元に届くまで2週間前後かかる上に、写真の費用などの問題もあって、「taspo」普及率は全国導入後も推定喫煙者の3割前後で伸び悩んでいる。そのため、全国のたばこ店の一部を「taspoステーション」として、写真撮影と身分証明書コピーのサービスを行っているが、結局は郵送しなければならず、「taspo」普及の起爆剤にはならなかった。
また、駅やスーパーの広場などにコーナーを設けて無料で即日発行をしていたこともあったが、いずれも期間限定のキャンペーンで終わっている。今回は即時発行するサービスセンターが新宿に常設されたことで、普及に弾みがつくか注目されるところだ。申し込みに持参するのは、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類のみ。サービスセンターで写真撮影、書類記入を行い、30分程度で発行されるという。もちろん料金は無料だ。
営業時間は午前11時から午後8時まで(受け付け締め切りは午後7時半、水曜定休)。会社帰りや休日の買物ついでに寄れそうだ。郵送での受け付けも行い、6月からは再発行手続きも行う。
奇しくも、JR東日本が首都圏の駅ホームから喫煙所を撤去した日にオープンした「taspoサービスセンター」。喫煙者にとっては肩身の狭い思いをする時代になっているが、久々の朗報といったところだろうか。
タスポ公式サイト