20代・30代の9割が「結婚できないかも」、女性は「肉食男子」の争奪戦か
男女ともに社会に出て働く人が多くなった現在では、晩婚化の傾向が進みつつある。そんな中でよく耳にするのが「婚活」という言葉だ。合コンやお見合いパーティーなどに参加し結婚相手を探す男女の様子はメディアでも盛んに報じられているが、「婚活に関する調査」をライフネット生命保険が行った。
調査は、20代から30代の未婚男女1000人を対象として、今年3月19~23日にモバイルリサーチで実施。まず、自分を恋愛に対して受け身になりがちな「草食系」と、恋愛に対して積極的な「肉食系」のどちらに当てはまるか聞いたところ、全体の74.9%(男性75.6%、女性74.2%)が「草食系」または「どちらかというと草食系」と答えた。
その上で、結婚対象として「草食系」と「肉食系」のどちらが良いかについては、「男性草食系」(草食男子)の60.6%、「男性肉食系」(肉食男子)の54.9%が「草食」または「どちらかというと草食系」と回答。男性の過半数が「草食系」の女性を好むことが明らかとなった。
一方、「女性草食系」(草食女子)の65.3%、「女性肉食系」(肉食女子)の68.2%が、結婚対象を「肉食系」と答えている。調査上では「肉食男子」の絶対数が不足している形になっており、こうした男女の差が「婚活」ブームを生み出しているのかもしれない。
また、現在の「婚活」状況を聞いたところ、「婚活中である」は12.0%で「婚活中ではない(将来、結婚したいと思う)」が69.8%、「婚活中ではない(将来、結婚したいとは思わない)」が18.2%となった。
さらに、将来の結婚を考えている818人に「結婚できないかもしれない」と思う不安の有無を尋ねると、92%が「不安がある」または「やや不安がある」と回答。不安の理由について複数回答で尋ねたところ、「出会いがないから」が49.1%で最も多く、「経済的な不安があるから」39.1%、「恋愛が面倒くさく感じている自分がいるから」34.8%と続いている。出会いの問題は以前から言われているが、不況の影響も出てきているようだ。
「婚活」の利用意向についての質問では、将来の結婚を考えている818人のうち「婚活パーティー」に参加した経験のある人は6.7%と少数。しかし、「利用してみたいと思うが、抵抗感がある」との回答も34.8%にのぼっており、興味はあるものの「草食系」ゆえに一歩が踏み出せないことが示唆された。
婚活に関する調査