存在感増す「Wikipedia」、信用度は「新聞」「ラジオ」に次ぐ3位
「Yahoo!リサーチ」を運営するヤフーバリューインサイトが、「情報メディア」の利用度や信用度に関する調査結果を発表した。対象としたメディアは4大メディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)に、動画共有サービスやSNSなどのウェブ系メディアまで。その結果、今回の調査(過去に2005年~2007年に3回実施)で新たにカテゴリ追加された「Wikipedia」に代表される「利用者が編集可能なフリー百科事典」が、信用度で「新聞」「ラジオ」に次ぐ3位にランクインするなど、ユーザーから高い支持を得ていることが分かった。
今回の調査は全国の15~59歳の男女1,000人が回答。過去3回の調査と同様、横軸で「信用度」、縦軸で「利用度」、バブルサイズで「今後の利用意向」を表現したチャートで、各メディアのポジショニングを確認している。
これによると、 「テレビ」「新聞」「雑誌」「ラジオ」の従来4大メディアは、昨年のレベルを概ね維持している一方で、ウェブ系メディアは上昇傾向を続けており、特に「検索エンジン」や「動画共有サービス」は今後も伸びが期待される結果となった。
また、前述の「Wikipedia」に代表される「利用者が編集可能なフリー百科事典」は、信用度のほかにも利用度が「テレビ」「検索エンジン」「ポータルサイト」「新聞」に次いで5位、利用意向は「検索エンジン」に次いで2位と、利用度、信用度、利用意向が三拍子揃う結果に。
ただ、ウェブ系のメディアがすべて躍進しているというわけではなく、「iGoogle、My Yahoo!」「ソーシャルブックマークサービス」「画像/写真共有サービス」「ライブストリーミングサービス」などの新メディアは、いずれも信用度、利用度、利用意向ともにまだまだ低い状況となっている。
そしてmixiやGREEなどの「SNS」は、利用度、信用度とともにほとんど変化が見られず、利用意向も低下傾向で伸び悩み状態。セカンドライフに代表される「3Dリアルタイム仮想世界」も利用度が若干伸びたものの、利用意向は低下しており、普及する前に衰退傾向に差し掛かっていると分析している。
「情報メディア」に関する調査(ヤフーバリューインサイト)