NTTドコモの「mova」は1993年3月にスタート。初めてiモードに対応した「501i」シリーズ（1999年）や、ドコモ初のカラー液晶端末（F502i）が発売された「502i」シリーズ（1999年）、初めてiアプリに対応した「503i」シリーズ（2001年）、FeliCaに対応した実験的なモデル「504iC」（2003年）など、現在の「FOMA」の根幹となるさまざまなサービス・機能が誕生した。

　2001年10月に第3世代の「FOMA」が本格サービスを開始したあと、しばらくはカバーエリアの優位性などから「mova」は根強い人気を見せたが、2003年から契約数の減少が始まり、2006年には契約数が「FOMA」と逆転。2007年末で「mova」の生産が終了し、2008年11月30日をもって新規契約の受付を終了した。昨年末時点での契約数は666万600件。

　なお、現在「mova」を利用しているユーザーには、「FOMA」への機種変更の際に事務手数料が無料となるほか、対象機種を購入した場合には、端末価格を割引するキャンペーンも実施中だ。