ポール・ニューマンの「忘れられない作品」ベスト30、“必見”に選ばれたのは?

ew_pn_30ur.jpg がんとの闘病の末、今年9月26日に83歳で世を去った俳優のポール・ニューマン。1950年代半ばから半世紀以上にわたって活躍した名優の死を多くのファンが悼んだが、その追悼企画として米芸能情報誌エンターテイメント・ウイークリーが「ポール・ニューマンの忘れられない作品 ベスト30」を発表した。映画だけでなく舞台やテレビドラマも入っており、それぞれ“必見”と“一見の価値あり”に分けられている。

 このリストは、同誌が今年を振り返る特集「The Best & Worst of 2008」の1企画として発表されたもの。ポール・ニューマンは、同特集内の別企画「今年世を去った伝説のスターたち」でもトップに挙げられている。

 同誌が“必見”作品としているのは、ジェームス・ディーンの急逝により役と名声を手に入れた「傷だらけの栄光」(56年)から「スティング」(73年)、「評決」(82年)、「ロード・トゥ・パーディション」(02年)に至るまでの12作品。英国アカデミー賞男優賞を手にした「ハスラー」(61年)、その続編でアカデミー賞主演男優賞に輝いた「ハスラー2」(86年)も含まれている。

 一方、“一見の価値あり”とされたのは、夫人であるジョアン・ウッドワードとの結婚のきっかけとなった「長く熱い夜」(58年)や、その夫人を主演に起用した初監督作品「レーチェル レーチェル」(68年)など18作品。「左きゝの拳銃」(58年)、「明日に向って撃て! 」(69年)、「スラップ・ショット」(77年)などの代表作のほか、舞台復帰作「Our Town」なども選出されているが、酷評されたデビュー作「銀の盃」(54年)、スティーブ・マックイーンとの共演で話題となった「タワーリング・インフェルノ」(74年)は含まれていない。ちなみに、遺作となった「ミーアキャット」(ナレーション出演)は来年1月に日本で公開される。

[ポール・ニューマンの忘れられない作品 ベスト30]
◆必見
「傷だらけの栄光」(1956年)
「熱いトタン屋根の猫」(1958年)
「ハスラー」(1961年)
「ハッド」(1963年)
「暴力脱獄」(1967年)
「スティング」(1973年)
「アパッチ砦・ブロンクス」(1981年)
「評決」(1982年)
「ハスラー2」(1986年)
「ミスター&ミセス・ブリッジ」(1990年)
「ノーバディーズ・フール」(1994年)
「ロード・トゥ・パーディション」(2002年)
◆一見の価値あり
「The Rack」(1956年)
「長く熱い夜」(1958年)
「左きゝの拳銃」(1958年)
「青年」(1962年)
「動く標的」(1966年)
「太陽の中の対決」(1967年)
「レーチェル レーチェル」(1968年)※監督のみ
「明日に向って撃て!」(1969年)
「オレゴン大森林/わが緑の大地」(1971年)※監督・主演
「まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響」(1972年)※監督のみ
「ビッグ・アメリカン」(1976年)
「スラップ・ショット」(1977年)
「スクープ・悪意の不在」(1981年)
「ガラスの動物園」(1987年)※監督のみ
「トワイライト」(1998年)
「Our Town」(2003年)※舞台
「追憶の街 エンパイア・フォールズ」(2005年)※テレビドラマ
「カーズ」(2006年)



Paul Newman: 30 Unforgettable Roles(エンターテイメント・ウイークリー)-英文-