2008年洋画興収ベスト10、トップは「インディ・ジョーンズ」の57億円
映画業界の低迷が伝えられる中、2008年に日本で公開された洋画の興行収入ベスト10がほぼ固まった。1位は「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の57億円。昨年は前年比9.3%で同12.3%減の邦画をカバーし、全体で2.2%減にとどめた洋画だが、今年の1位は昨年のベスト3にも入らない成績となった。こうしたことから、洋画離れの深刻化を指摘する声も上がっている。
昨年の洋画ベスト3は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の109億円、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」の94億円、「スパイダーマン3」の71億2,000万円だった。これに比べ、今年のトップ3は「インディ・ジョーンズ~」の57億円、「レッドクリフ Part I」の45~50億円、「アイ・アム・レジェンド」の43億円。「レッドクリフ~」は来年正月以降のロングランが決定しているためまだ伸びしろはあるが、いずれにせよ近年まれに見る低調であることが否めない。また、洋画1位の作品が100億円を割るのは、01年の「A.I.」(97億円)以来7年ぶりのことだ。
以下、4位「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(35億円)、5位「ハンコック」(31億円)、6位は「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(30億円)、7位「魔法にかけられて」(29億1,000万円)、8位「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺の日記」(26億円)、9位「ウォンテッド」(25億円)、10位「アース」(24億円)となった。
一方、邦画は「花より男子ファイナル」が77億円を記録しており(「崖の上のポニョ」は100億円突破し記録更新中)、洋画1位を抜くのはほぼ確実だが、昨年1位の「HERO」(81億5,000万円)を下回る成績。洋画・邦画を合わせた全体の興行収入が落ちることも確実視されている。