城の内部まで緻密に再現、白木の木製模型ができる「週刊 安土城をつくる」

1202_Dea_Azuchi_Mokei003.jpg 毎週発売されるマガジン付属のパーツを組み合わせると、最終的に細部まで再現された90分の1スケールの「安土城」の木製模型が完成するマガジンシリーズ「週刊 安土城をつくる」を、デアゴスティーニ・ジャパンが来年1月27日から発売する。価格は創刊号が特別価格の590円で、2号以降は通常価格の1,490円。全110号。

 「週刊 安土城をつくる」は、模型市場でも珍しい90分の1スケール(高さ53cm×幅58cm×奥行き52cm)の精巧な「安土城」の木製模型が完成するマガジンシリーズ。広島大学大学院の三浦正幸教授監修による時代考証や、安土城跡地の発掘調査や当時の文献から復元された最新の緻密図面をもとに再現した、「安土城」ファン、織田信長ファン、戦国・安土桃山時代ファン垂涎のアイテムだ。外観だけでなく、城の構造・内部の全ての部屋、さらには柱や梁、垂木の1本1本に至るまで、詳細に復元されている。

 パーツには精密に加工された白木を使用。実際の城建築と同様のはめこみ式構造で組み上げ、内部の間取りや構造、障壁画や襖絵までも再現するという、マニアにはたまらない“完璧”な「安土城」が完成する。完成後の模型は左右に開閉できるため、日本の城の歴史においても最も豪華な「安土城」の雄姿を細部まで鑑賞可能だ。

 マガジンは毎号6つの章で構成され、「安土城」に関するさまざまな話題や時代背景、天下統一を目前にしてこの世を去った織田信長の人物像を紹介。そのほか日本の城の建築美や、現存する日本の城の魅力、信長ゆかりのさまざまな人物群像などを豊富な写真や資料とともに詳しく解説する。なお、創刊号には模型解説や、炎上によって姿を消した「安土城」の当時の様子を再現したCG映像、安土城跡地の映像などを収録したDVDが付属。謎の多い「安土城」を深く掘り下げて知ることができる内容だ。

 「安土城」は現在の滋賀県にあった織田信長の居城。1579年に完成した「安土城」は、天主最上階が金色に輝き、その直下の階層は八角形の構造で朱色に彩られていたという。五層七重、地上6階、地下1階の“木造高層建築”は、当時世界的にも珍しく、イエズス会の宣教師たちが絶賛、本国に報告していた記録も残されている。そんな「安土城」も1582年の本能寺の変直後に何らかの理由で天主が炎上。豪華絢爛、勇壮な天主は完成からわずか3年で姿を消してしまった(※城自体は1585年頃まで存続)。



週刊 安土城をつくる