今年の世相を表す漢字1文字を募集、ネットでは「毒」「混」などが有力候補

kotoshinokanji2008.jpg 1年の世相を漢字で表すと、どんな1文字になるのか。年末の恒例行事である「今年の漢字」の募集が、財団法人日本漢字能力検定協会が募集を始めた。応募方法は、ハガキもしくは同協会の公式サイト(http://www.kanken.or.jp/、11月1日より)。最も応募の多かった1字を、12月12日の「漢字の日」に京都・清水寺、翌13日に公式サイトで発表する。

 「新語・流行語大賞」などとともに、世相を反映する年末行事として定着している「今年の漢字」。1995年に始まり、今年で14回目を迎える。発表時には清水寺の奥の院舞台で貫主が巨大な半紙にその1字を大書し、本尊の千手観音菩薩に奉納するのが恒例だ。

 ネットでは、食品への毒物の混入発覚が相次いだことから「毒」や「混」などが有力候補に挙げられている。05年は「愛・地球博」の開催、紀宮清子内親王の結婚、卓球の福原愛選手の活躍などから「愛」、06年は悠仁親王の誕生や小中学生の自殺多発などから「命」と比較的ポジティブな漢字が選ばれていたが、昨年は相次ぐ食品表示偽装や年金記録問題の発覚などから「偽」。今年もネガティブな1字が選ばれそうだ。

 応募は、ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「今年の漢字」とその理由を明記し、〒600-8691 日本郵便 京都支店 私書箱6号 2008年「今年の漢字」係宛てに送るか、同協会公式サイトの応募フォーム(モバイル版あり)を利用する。応募者の中から抽選で「漢検オリジナル図書カード」(500~1万円分、計45人)もしくは「漢検オリジナルボールペン」(100人)がプレゼントされる。



漢字能力検定協会