「Eye-Fi Card」は容量2GBのメモリ領域と無線LAN機能を備えたSDメモリカード。これまでもSDIO規格（SDカードと同じ形状で、機能を拡張した規格）に対応した無線LANカードは登場していたが、SDIO対応スロットを有する機器以外では利用することができなかった。でも、「Eye-Fi Card」ならば、ごくごく普通のSDメモリカードスロットに差し込むだけで、無線LANが利用できてしまう。無線LANの電波が入るスポットであれば、撮影した写真をすぐにネットへアップロードしたり、自分のパソコンに転送することも可能だ。ただし、ブラウザ経由のログイン認証が必要な公衆無線LANサービスには対応していない。

　デジカメ側ではただの2GBのSDメモリカードとして認識されるため、無線LANの設定はすべて付属のUSBカードアダプタを接続したパソコン経由で行う。付属のソフト「Eye-Fi Manager」では、アップロード先や転送先の設定のほか、転送時に自動的にリサイズする設定もできる。こうした設定をしておくだけで、次回利用時からは自動的に転送ができる仕組みだ。

　現在、公式にサポートが表明されているのはFacebookやFlickr、TypePad、VOXなど20以上のネットサービス。米国内でしか販売されていないため、現時点では日本のSNSやブログサービスに利用できるかは不明だ。日本でも「Eye-Fi」への関心は高いだけに、一日も早い登場を願いたい。