若者の6割が「現在の生活に満足」、4割の「満足していない」層は将来にも悲観的に

wakamono_kurashi001.jpg 若者はいまの生活に満足しているのか。そんな疑問をストレートにぶつけた調査を野村総合研究所が実施した。20~30歳代の男女1,000人を対象に行った「若者の生活意識に関するアンケート調査」の結果をまとめている。

 調査ではまず、「現在の生活にどの程度満足しているか」と聞いたところ、49.7%が「まあ満足している」と回答。これに「十分に満足している」の8.1%を加えると、57.8%の人は生活に満足しているようだ。一方、32.1%が「あまり満足していない」、10.1%が「全く満足していない」と回答するなど、不満を抱いている層も4割を超える高い割合となった。

 次に「将来の暮らし向きはどうなると思うか」について聞いたところ、約4割は「良くなる」と考えているのに対し、約6割は「変わらない」か「悪くなる」と回答する結果に。回答者の内訳を細かく見ていくと、現在の生活に満足している人ほど将来は「良くなる」と考え、逆に現在の生活に不満がある人ほど将来は「悪くなる」と考える傾向が顕著に表れている。

 そして「気にかけている個人的な不安や悩み」を聞いたところ、「自分の健康」が52.4%でトップ。次いで「家族の健康」(49.5%)、「収入の少なさ、借金があることなどの経済問題」(39.4%)、「職場、友人間・地域などにおける人間関係」(23.8%)、「失業の不安、同じ雇用条件の下での再就職の困難さ」(21.9%)、「結婚、離婚、再婚に関する問題」(17.4%)、「教育・進学・就職等に関する子供の問題」(14.2%)と続いている。



野村総合研究所