「価格」のマクドナルドと「味」のモスが明確に、ファストフードの利用理由

fastfoodresearch.jpg 日本全国に多数の店舗を持つファストフードチェーン。3度の食事に喫茶店感覚など利用シーンは幅広く、生活に欠かせない存在となっている人も多いのではないだろうか。そんなファストフードについて調査会社のアイシェアが調べたところ、「最もよく行くファストフード店」でマクドナルドが圧倒的1位、モスバーガーがそれに次いだが、利用する理由についてはマクドナルドは「価格」35%で最多だったのに対し、モスバーガーは「味」が7割近くを占めていた。

 調査は、今年8月5~7日に同社の無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の会員405人(男性50.9%、女性49.1%)を対象として実施された。年齢層の構成は30代が48.4%、40代が30.6%、20代が12.1%、その他が8.9%だった。

 ファストフード店の利用回数を尋ねたところ、「月1~5回程度」が46.7%と最多。「月6~10回程度」(4.7%)などと合わせ、52.1%が月1回以上利用しているようだ。利用者は女性、30代で多い傾向にあり、「ほとんど利用しない」は全体で47.9%だった。

 「ほとんど利用しない」と回答した以外の人に最もよく行くファストフード店を尋ねたところ、「マクドナルド」が70.6%で圧倒的1位。2位は「モスバーガー」の13.7%で、「ミスタードーナツ」(6.6%)、「ケンタッキーフライドチキン」(4.3%)、「ロッテリア」、「その他」(ともに2.4%)と続いた。

 さらに店を利用する理由については、「近いから」が29.9%で最も多かった。「簡単にすませられるから」(15.2%)と合わせて、手軽に利用できる点が重視されているようだ。2位は「価格」(25.6%)、3位は「味」(18.5%)などとなっている。一方、この割合を「よく行く店」でトップ2だったマクドナルドとモスバーガーで見てみると、マクドナルドは「価格」が34.9%、「近いから」が30.9%などとなっており、対するモスバーガーは「味」が69.0%、「近いから」が17.2%。モスバーガーで「価格」を挙げている人はゼロだった。



アイシェア「ファーストフード利用率に関する意識調査」