国産「セグウェイ」誕生? トヨタがパーソナル移動支援ロボット「Winglet」開発

winglet_s.jpg 北京五輪のテロ対策部隊に配備されたことでも話題になっている電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」だが、同じ形状を持つ電動パーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」をトヨタ自動車が開発した。ボディ上部のステアリングユニットを変更することで、操作感の異なる「Type S」「Type M」「Type L」の3バリエーションを用意。セグウェイと同じく体重移動で操作する。今後、実用化に向けて試験を重ねていく予定だ。

 トヨタ自動車では昨年も座り乗りのモビリティロボット「MOBIRO」を開発したが、今回の「Winglet」は立ち乗り。セグウェイよりもコンパクトな形状で、セグウェイにない特徴は半径0メートルの旋回操作も体重移動で行える点。最高速度はセグウェイ(時速20キロ)よりぐっと抑えられ、時速6キロとなっている。また、1時間の充電で5~10キロの走行が可能だ。

 ステアリングの違う3つのタイプを用意することで、実用的な走行から両手が自由な状態でのスポーティな走行まで、用途に応じて自由に選択することが可能。製品化されるとなれば、セグウェイ以上に幅広い年齢で使用できそうだ。

 トヨタ自動車では、今秋に中部国際空港や愛知県の複合型マリンリゾート施設「ラグーナ蒲郡」で実用性の検証を行うほか、来年には横浜市のオートモール複合型商業施設「トレッサ横浜」で人ごみでの使用感や歩行者などに与える心理的影響の検証を予定している。

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