米サイトの「史上最もすべったコンピュータ技術」、Windows Vistaが2位に
コンピュータ業界では毎年さまざまな新技術が生まれているが、生き残れるのはほんのひと握り。大半は淘汰されていくのが現状だ。こうして消えていった技術などを対象とした「史上最もすべった技術トップ25(Tech's all-time top 25 flops)」が、米サイト「InfoWorld」により発表された。歴代の「失敗」テクノロジーが多数挙げられる中、米マイクロソフト社のOS「Windows Vista」が2位に選ばれている。
このランキングは、同サイトの記者ニール・マカリスター氏が選出したもの。過去20年間における「大失敗」とされたコンピュータに関する技術やトレンドだけでなく、人物までもが対象となっている。
2位に選んだ「Window Vista」について、マカリスター氏は「あなたが世界で最も革命的なOSのためにパーティーを開き、そこにだれも来ないならばどんな気持ちになるだろうか。『Windows Vista』の“革命”は失敗したクーデターに似ていた」とし、「『Windows XP』の焼き直しにすぎず、緩慢なパフォーマンスや疑わしいセキュリティなどが加わっただけ」などと酷評している。
その「Windows Vista」を抑えて1位になったのが「セキュリティ」。コンピュータウイルスによる損失があまりにも大きいことを訴えているようだ。また、3位は「iPodもどき」としており、例としてマイクロソフト社の「Zune」を挙げている。
このほか、「ペーパーレス・オフィス」(4位)、「デジタル著作権管理(DRM)」(5位)、「電子マネー」(8位)などが上位に入り、元米ヒューレット・パッカード社CEO兼会長の「カーリー・フィオリーナ氏」(6位)と個人名も挙げられた。さらに、米リンデンラボ社の「セカンドライフ」を含む「バーチャルリアリティ」が24位に選ばれている。
[史上最もすべった技術トップ25]
1位 セキュリティ
2位 Windows Vista
3位 iPodもどき
4位 ペーパーレス・オフィス
5位 DRM
6位 カーリー・フィオリーナ(元ヒューレット・パッカードCEO兼会長)
7位 64ビットデスクトップPC
8位 電子マネー
9位 Macクローン
10位 アイテニアム
11位 Microsoft Passport
12位 IPv6
13位 検索ポータルサイト
14位 Netscapeバージョン6
15位 Palm OS Cobalt
16位 Newton
17位 B to B eコマース
18位 Oracle Raw Iron
19位 GNU Hurd
20位 Copland
21位 プッシュ技術
22位 OpenDoc
23位 圧縮戦争
24位 バーチャルリアリティ
25位 IBM PS/2
Tech's all-time top 25 flops