「キャプテン翼」の高橋陽一が小説家デビュー、ゴールキーパーが主人公
1980年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載され、日本だけでなく世界的な大ヒットを記録したマンガ「キャプテン翼」。連載終了後も高い人気を誇っており、これまで5度にわたって続編の連載が行われている。その5作目である「キャプテン翼 GOLDEN-23」(「週刊ヤングジャンプ」連載)が5月に終了したが、作者の高橋陽一が7月2日発売の児童小説「ゴールデンキッズ」(ゴマブックス)で小説家デビューすることになった。小説でもサッカーを題材としており、主人公は結成以来1勝も挙げていない少年サッカーチームのゴールキーパー。「キャプテン翼」とは違った形でサッカーの魅力を伝える。上下巻あり、価格は各1,050円(税込み)
「キャプテン翼」は、日本サッカー界の発展に寄与したのはもちろんのこと、世界中のサッカーファンから支持されている。元日本代表MFの中田英寿氏や元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン氏、元イタリア代表FWのアレッサンドロ・デル・ピエロ選手(ユベントス)など、多くの選手がこの作品の影響でサッカーを始めたと語っているほど。また、短編集の単行本発売にあたって欧州の現役選手たちがコメントを寄せた。
そんな高橋陽一が小説で描くのは、「キャプテン翼」のスタート地点である少年サッカー。主人公・北川剛流(ごうる)が所属する少年サッカーチーム「ゴールデンキッズ」は、監督がいないだけでなく部員もギリギリの11人で、結成から1勝もできていない状態。そのため「試合に勝てないチームを存続させることはいじめに発展する」として、町会長や担任の先生から解散を迫られている。そんなチームの中で繰り広げられるサッカー少年たちの心温まる友情と努力を描いているという。
すでに海外からの問い合わせも殺到しているとのことで、数カ国への出版も決定。マンガだけでなく、小説でも世界中のサッカーファンの心を虜にしてくれそうだ。
ゴマブックス