「ニンテンドーDSで学習をしている」は5人に1人、「パソコンで学習」上回る
これまで発売されてきたどのゲーム機よりも、学習系ソフトが充実しているニンテンドーDS。「脳を鍛える大人のDSトレーニング」や「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」の大ヒットから本格化した学習系ソフトは、それまでゲーム機向けのソフトを投入していなかったメーカーも呼び込む形になるなど、ニンテンドーDSの普及に大きく貢献している。そうしたニンテンドーDSで学習系ソフトを利用しているユーザーはどの程度いるものなのか、gooリサーチと慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構が共同で調査を行った。
1,063人を対象に行ったこの調査によると、ニンテンドーDSを利用して学習をしている人は20.1%と、5人に1人の割合であることが分かった。次いで多かったのはパソコンを利用して学習をしている人の10.8%。この数字からも、ニンテンドーDSが学習ツールとして広く利用されていることが分かる。
学習分野としては「語学」が60.2%と最も人気が高く、次いで「脳力」44.0%、「漢字」26.0%という結果となった。「語学」は学習系ソフトの定番ジャンルだが、2位の「脳力」は、500万本近くのメガヒットとなった「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」、400万本に迫る「脳を鍛える大人のDSトレーニング」によって開拓されたジャンル。「脳力」の高い人気を見ても、ニンテンドーDSが学習分野に大きなインパクトを与えていることがうかがえる。
教育の現場でもニンテンドーDSを活用する動きは2006年頃から広がっており、現在は小学校、中学校、高校、大学を問わず授業に導入する事例が増えているほか、塾や予備校、通信教育でも珍しいものではなくなってきた。また、学習系ソフトをプロデュースする塾や予備校も出てきており、授業では直接ニンテンドーDSを利用しなくとも、自宅学習で利用している生徒は多い。
☆ニンテンドーDSを活用している教育機関の例
・私立ノートルダム学院小学校(京都府)
・八幡市立男山東中学校(京都府)
・杉並区立和田中学校(東京都)
・大阪府立咲洲高校(大阪府)
・大阪電気通信大学(大阪府)
・進研ゼミ中学講座
・代々木ゼミナール
・栄光ゼミナール
・日能研
・LEC東京リーガルマインド
ゲーム機・パソコンを利用した自己学習に関する調査結果