海外旅行の渡航先ランキング、今後行きたい渡航先は「イタリア」が人気
国内外の景況感の悪化や燃油高による旅行価格の高騰などを理由に、最近は「低迷」が叫ばれる海外旅行。特に若年層は「海外旅行をしなくなった」ことが数字の上でも表れており、旅行業界もどのように海外旅行の魅力をアピールしていくか試行錯誤中だ。そうした中でも、昨年は1,730万人(法務省の統計より)が海外旅行を楽しんでいるが、渡航先として人気を集めているのはどこなのか、リクルートの海外旅行情報サイト「エイビーロード」が調査を行った。
調査の対象は8,153人で、性別は男性が54.0%、女性が46.0%、年齢別では18~29歳が19.3%、30~39歳が23.2%、40~49歳が19.0%、50歳以上が38.6%という割合。渡航の内容を特定するために、複数回旅行している人には、「一番最後に行った旅行」の回答を求めた。
その結果、渡航先として人気だったのは、同行者が「ファミリー(親連れ家族)」「カップル」「友人」「一人旅」の属性では韓国、「ファミリー(子連れ家族)」の属性ではグアムとハワイ(同率)、「夫婦」の属性ではハワイがそれぞれトップという結果に。韓国とハワイが圧倒的に強く、これに台湾を加えた3か所が全属性のベスト3をほぼ独占している。例外は「ファミリー(子連れ家族)」1位のグアムと、「一人旅」3位のタイだけだ。
また、「今後行きたい渡航先」を聞いたところ、「未婚男性」「未婚女性」「既婚子供なし」「既婚子供あり」の4つの属性すべてで、1位はイタリアになった。次いでフランスを挙げる人が多く、全体的にはヨーロッパ圏を「行きたい渡航先」に挙げる傾向が強い。日本からは飛行機に乗る時間も長く、価格的にも決して安くはないため、アジアなどに比べると物理的に「行きにくい」ことが、逆に「行きたい」と思わせる理由になっていると言えそうだ。
☆同行者別渡航先ランキング
[ファミリー(子連れ家族)]1位 グアム/1位 ハワイ/3位 韓国
[ファミリー(親連れ家族)]1位 韓国/2位 ハワイ/3位 台湾
[夫婦]1位 ハワイ/2位 韓国/3位 台湾
[カップル]1位 韓国/2位 ハワイ/3位 台湾
[友人]1位 韓国/2位 台湾/3位 ハワイ
[一人旅]1位 韓国/2位 台湾/3位 タイ
☆今後行きたい渡航先ランキング
[未婚男性]1位 イタリア/2位 フランス/3位 ドイツ
[未婚女性]1位 イタリア/2位 フランス/3位 イギリス
[既婚子供なし]1位 イタリア/2位 スペイン/3位 フランス
[既婚子供あり]1位 イタリア/2位 フランス/3位 オーストラリア
エイビーロード