都心最大級のシネコン「新宿ピカデリー」7月オープン、3万円の個室も用意
2006年5月に、惜しまれつつ閉館した松竹の旗艦劇場「新宿ピカデリー」(東京都新宿区)。閉館の時点でシネマコンプレックスに生まれ変わることが発表されていたが、10スクリーン、2,237席をそろえる都内最大級の施設になることが明らかになった。1階から3階までを貫く巨大な吹き抜けには白く輝く大階段を配置し、ワールドプレミアも開催可能。また、館内最大のスクリーンには、世界初となる完全個室型バルコニー席「プラチナルーム」(2席3万円)も用意する。オープンは7月19日。
新宿ピカデリーは、松竹が60億円を投じて地上12階地下2階に建て替えている旧新宿松竹会館に入るシネマコンプレックス。映画とアーティストへの敬意を込め、映画の魅力を最大限に引き立たせる無地のキャンバスをイメージしており、「真っ白なシアター」をデザインコンセプトにした。
1階は靖国通り方面のエントランス、2階は新宿駅方面のエントランスで、3階のメインロビーには国内初の65インチ大型液晶モニターを設置。4~11階には最大の「スクリーン1」(607席)から最小の「スクリーン10」(115席)まで、計10スクリーンを用意している。館内には「デニッシュ+クロワッサン」の1号店も入る予定だ。
「スクリーン1」にある世界初の「プラチナルーム」(計2室)は、シートにイタリアデザイン界の巨匠、ヴィコ・マジストレッティ氏が手がけたカッシーナ・イクスシー社のソファー「ポルトヴェーネレ」を採用。鑑賞前には専用リラクゼーションルームでくつろぐことも可能だ。また、1席5,000円、2席1万円の「プラチナシート」(計22席)も用意しており、こちらにもカッシーナ社のシートを採用している。同社が劇場用シートをデザインするのは初とのこと。
新宿駅や6月14日に開業する東京メトロ副都心線や同丸ノ内線、都営新宿線の新宿三丁目駅から近く、都心の新たなシンボルになりそうだ。
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