あなたの名前が月へ、月観測衛星打ち上げでNASAがキャンペーン実施
発行:2008年05月02日 22:55
旧ソ連の無人探査機「ルナ2号」が着陸してから約50年、米国の「アポロ11号」でニール・アームストロング船長が降り立ってから約40年が経過したが、いまだになぞに包まれている部分が多い月。こうした中で、米航空宇宙局(NASA)が今年後半に打ち上げる予定の月観測衛星「ルナー・リコネッサンス・オービター(LRO)」には、月構造の解析や水資源の確認など高い期待が寄せられている。そんなLROに自分の名前を搭載し、月へ送るというキャンペーンをNASAが開始した。
LROは「ペネトレータ」という槍状の観測装置によって月内部を調査し、潜在的資源の発見や2020年以降に予定されている有人月探査計画の着陸候補地選びなどを目的としている。「ペネトレータ」での観測は日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機「LUNAR-A」で予定していたが、同計画は昨年1月に中止が発表された。
今回のキャンペーンは、データベース化された名前をマイクロチップに記録し、LROに搭載して月まで届けるというもの。LRO自体は月の周回軌道上を回るだけでが、「ペネトレーター」とともに月面へ射出されるようだ。
登録方法は、インターネット上の登録専用ページ(http://lro.jhuapl.edu/NameToMoon/)で名前を入力するだけ。登録後は、PDFファイルの証明書もダウンロード可能だ。登録の受け付けは6月27日までとなっている。
登録ページ-英文-
ルナー・リコネッサンス・オービター-英文-