ユナイテッドアローズが「和装」事業強化、京都老舗とのコラボ着物展開

ua_konda.jpg さまざまな業種で「和テイスト」が近年注目され、服飾業界でも浴衣をはじめ「和装」が見直されつつある。こうした中で、オリジナル商品も展開しているセレクトショップのユナイテッドアローズが「和装」の普及・再建に本格的着手する方針を打ち出し、京都の老舗である帯屋「誉田屋(こんだや)」や呉服メーカー「山石(やまいし)」と共同で着物を展開することを発表した。4月19、20日には、同社の原宿本店(東京都渋谷区)で「誉田屋源兵衛コレクション」の展示販売会を行う予定だ。

 以前から「和装」に注目してきたユナイテッドアローズは、2004年に男性和装レーベル「九寸八分」、05年に女性和装レーベル「UNITED ARROWS KIMONO」をスタート。モダンとの融合をテーマとした新感覚の着物や浴衣などを展開し、独自の和装スタイルを提案してきた。

 今回はこの和装展開を強化するもので、山石プロデュースによる男女向け着物はすでに2月28日から販売を開始した。一方、誉田屋からは「誉田屋源兵衛」の男性向けあつらえ着物と男女向け既製浴衣を展開。まもなく創業270年を迎える老舗帯屋である誉田屋にとっても着物をてがけるのは初のことで、伝統の復活と革新へ果敢に挑んだコレクションは3月16日に第6回「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」のイベントとして開催したファッションショー「傾奇者達之系譜(かぶくものたちのけいふ)」でも絶賛を受けている。こちらでは「男のキモノ」の可能性を提案していく予定だ。

 取り扱い店舗は、同社原宿本店メンズ館・ウィメンズ館、心斎橋御堂筋店、六本木メンズストア(メンズ浴衣のみ)。4月19、20日に開催される誉田屋源兵衛コレクションの展示販売会では、「傾奇者達之系譜」に登場した商品やカスタムバイク「CHIKARA」などが展示されるほか、コレクションピースの一部を販売する。

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