米情報サイトによるブランド影響力調査、世界の消費者に選ばれた各部門1位は?

brandjunkie2008.jpg 歴史ある信頼のブランドから人々を刺激する先進のブランドまで、世界にはさまざまなブランドが存在する。こうしたブランドの中で、世界の消費者に最も影響力を持っているのはどこかを探った米情報サイト「brandchannel.com」による「2008 Brandjunkie調査」が発表された。10部門に分けられた中で、「最も刺激的なブランド」「それなしでは生きていけないブランド」など6部門で1位に輝いたのが米アップル。また、「環境について真剣に考えているブランド」部門ではトヨタ自動車が2位、本田技研工業が5位に選ばれている。

 調査は、2月24日~3月9日に同サイト上で行われたもの。107カ国約2,000人から回答を得たが、各部門(設問)の基準に合致したのはこのうちの74%だった。各部門は選択肢を提示せずに自由回答とし、選んだ理由についても記述してもらっている。

 アップルは、「ディナーパーティーで隣に座りたいブランド」「100年前に戻された場合、最も大きな歴史的影響を与えそうなブランド」「最も刺激的なブランド」「自分自身がなりたいブランド」「それなしでは生きていけないブランド」「5年後に産業的革命をもたらしそうなブランド」の6部門で1位に輝いたほか、「口論したいブランド」部門で2位に選ばれた。ダントツで1位だった「最も刺激的なブランド」にアップルを選んだ理由として、「消費者の興味を引き、かつとても使える製品を作っているから」などが挙げられている。この部門はナイキが2位、コカ・コーラが3位、グーグルが4位、スターバックス・コーヒーが5位だった。

 アップルのライバルであるマイクロソフトも2部門で1位に選ばれたが、こちらは「口論したいブランド」と「再生させたいブランド」という否定的な部門。しかし、「100年前に戻された場合、最も大きな歴史的影響を与えそうなブランド」でも2位に選ばれており、その先進性はやはり一目置かれているようだ。ちなみに、「再生させたいブランド」の2位は米国だった。

 一方、日本のブランドでは、トヨタ自動車と本田技研工業が「環境について真剣に考えているブランド」部門でそれぞれ2位、5位に選ばれた。この部門では1位が「該当なし」となっているため、トヨタ自動車は実質的に最も環境に真剣なブランドと考えられている模様。自動車メーカーではこのほか、BMWが「自分自身がなりたいブランド」で5位、フォードが「100年前に戻された場合、最も大きな歴史的影響を与えそうなブランド」で5位、「再生させたいブランド」の3位に選ばれている。

[2008 Brandjunkie調査 各部門トップ5]
【ディナーパーティーで隣に座りたいブランド】
1位 アップル 14.3%
2位 ヴァージン 4.1%
3位 グーグル 3.7%
4位 コカ・コーラ 3.2%
4位 ナイキ 3.2%

【100年前に戻された場合、最も大きな歴史的影響を与えそうなブランド】
1位 アップル 15.5%
2位 マイクロソフト 10.4%
3位 グーグル 8.4%
4位 コカ・コーラ 8.3%
5位 フォード 4.3%

【復活させたいブランド】
1位 該当なし 12.4%
2位 パンアメリカン航空 4.3%
3位 アタリ 2.6%
4位 シンギュラー 1.1%

【口論したいブランド】
1位 マイクロソフト 6.1%
2位 アップル 4.3%
3位 該当なし 3.8%
4位 コカ・コーラ 3.5%
5位 マクドナルド 3.2%

【最も刺激的なブランド】
1位 アップル 22.1%
2位 ナイキ 6.6%
3位 コカ・コーラ 3.8%
4位 グーグル 3.6%
5位 スターバックス・コーヒー 2.4%

【自分自身がなりたいブランド】
1位 アップル 9.8%
2位 ナイキ 4.4%
3位 コカ・コーラ 2.7%
4位 ヴァージン 2.2%
5位 BMW 2.1%

【再生させたいブランド】
1位 マイクロソフト 4.5%
2位 米国 2.3%
3位 フォード 2.2%
4位 コカ・コーラ 1.8%
5位 ペプシ 1.7%

【それなしでは生きていけないブランド】
1位 アップル 15.2%
2位 該当なし 8.6%
3位 コカ・コーラ 6.0%
4位 グーグル 5.5%
5位 スターバックス・コーヒー 2.7%

【5年後に産業的革命をもたらしそうなブランド】
1位 アップル 22.0%
2位 グーグル 17.8%
3位 まだ存在しない 5.6%
4位 フェイスブック 1.8%
5位 ナイキ 1.7%

【環境について真剣に考えているブランド】
1位 該当なし 19.4%
2位 トヨタ自動車 9.4%
3位 bp 3.3%
4位 THE BODY SHOP 3.1%
5位 本田技研工業 2.7%



The 2008 Brandjunkiet調査結果-英文-