セガ、「みなとみらい21」中央地区のエンタテインメント複合施設開発を中止
発行:2008年03月28日 23:35
横浜ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、よこはまコスモワールド、マリノスタウンなど、オフィスや商業施設、文化施設、娯楽施設、スポーツ施設などが建ち並ぶ、神奈川県横浜市の再開発エリア「みなとみらい21」地区。このエリアに一大エンタテインメント複合施設を開発し、2011年に開業させる計画を立てていたセガが、業績悪化の煽りで計画を中止すると発表した。
「みなとみらい21」地区におけるセガのエンタテインメント複合施設開発計画が明らかになったのは、2006年2月のこと。地下鉄みなとみらい線新高島駅すぐそばの土地に、劇場や屋内型パーク、シネコンをはじめとするエンタテイメント施設、ホテルや商業施設などを設置する計画だった。中でも注目されたのは劇場で、一部では「日本版ブロードウェイ」を目指したミュージカル劇場と報じられたことも。また、本社機能の一部移転も予定していたことなどから、セガにとっては社運を賭けた大プロジェクトだったと推察される。
ただ、セガを取り巻く経営環境が急激に変化する中で、業績をいち早く立て直すためにはこの開発計画を中止し、コア事業に注力することが必須と判断。そのため、今年3月に事業用地として買い受ける予定だった58街区の購入も見送ることになった。
すでに取得済みの28,000平方メートルの土地を今後どのように利用していくのかは、まだ明らかにされていないが、現在、セガは平成20年3月期の連結業績予想の見直しを進めているという。
セガサミーホールディングス