「中古のスーパーファミコン」が米オークションサイト「eBay」で15万円突破

supermiyacom_miyamoto001.jpg 「国民的ゲーム機」ファミコンの後継機として、1990年11月に発売されたスーパーファミコン。その販売台数は国内外ともにファミコンには及ばなかったものの、国内累計で1,700万台以上、世界では5,000万台近くにも達し、ゲーム業界の成熟に大きな役割を果たした。そんなスーパーファミコンの「ある中古品」が米国のオークションサイト「eBay」に出品され、話題を呼んでいる。

 「eBay」に出品されているのは、箱入りのスーパーファミコン本体と、「スーパードンキーコング」「スーパーマリオカート」「スーパーマリオブラザーズ 1,2,3,USA」「スーパーゲームボーイ」「マリオ&ワリオ」「ミッキーの東京ディズニーランド大冒険」のソフト6本のセット。いずれも日本語版で、使用感のある中古品だ。

 一見すると何の変哲もない商品。日本のYahoo!オークションにもスーパーファミコンの中古品は多数出品されており、相場は2,000~3,000円といったところなのだが、今回「eBay」に出品されているスーパーファミコンは、26日16時現在で1,575ドル(約15万7,500円)にも達している。米国でスーパーファミコンは「Super Nintendo Entertainment System」(SNES)の名称で発売されていること、本体の形状も異なることなど、米国のゲームユーザーが日本のスーパーファミコンに希少性を感じるのは不思議ではないとはいえ、あまりに高い。「eBay」ではしばしばスーパーファミコンが出品されることもあるが、落札価格は80~100ドル(8,000~10,000円)程度が相場のようだ。

 なぜ、このスーパーファミコンの中古品は15万円超もの金額になっているのか。実はこのスーパーファミコン本体には、任天堂の宮本茂氏のサインが書かれている。宮本茂氏は「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「ドンキーコング」などの生みの親として知られている天才クリエイター。日本での評価はもちろん高いが、特に「ゼルダの伝説」の熱狂的なファンの多い米国では、「ゲーム界の神」の如く崇められている人物だ。そのため、これだけの金額に跳ね上がっているというワケ。

 オークションは28日の15時19分に締め切られる。どこまで落札価格が上がるか注目しておきたい。



Shigeru Miyamoto Signed Super Famicom + Games
宮本茂(Wikipedia)