登山家・三浦雄一郎氏のエベレスト登頂プロジェクトサイト開設、遠征日記など掲載
発行:2008年03月19日 22:20
ギネス世界記録に認定された世界最高齢(70歳7カ月)でのエベレスト(チョモランマ)登頂や同山8,000メートル地点からのパラシュート直滑降など、数々の記録を打ち立ててきた登山家・三浦雄一郎氏。75歳となった今年も二男の豪太さんとともに再びエベレストに挑むが、そのプロジェクトサイト「Miura Qomolangma 2008」が出発日の3月20日午後9時にオープンする。遠征日記はもちろんのこと、現地の気象情報や三浦さんの健康状態をグラフで紹介する予定だ。URLはhttp://www.qomolangma2008-kddi.com/。
2003年にも豪太さんとともに世界記録を達成した三浦さん。しかし、過度な運動負荷は老齢の体を蝕み、不整脈と心房細動を発症。今回の挑戦に向けて2度にわたる心臓カテーテル手術と4度のヒマラヤ遠征を行い、不整脈治療を続けながら準備を進めてきた。
こうした状態ながら三浦氏は、自分自身の年齢への挑戦とともに、高所と登山過程の生理データが人類の可能性と抗高齢化に役立つと考え、エベレスト登頂を目指すとともに血中酸素濃度や心拍数などをプロジェクトサイトで公表することになった。
今回は、前回と違って中国側から山頂を目指し、北京五輪開催前の5月に登頂を果たす予定。成功すれば、現在柳沢勝輔氏が持つ最高齢記録(71歳2カ月)を大幅に塗り替えるほか、村口徳行氏の日本人最多登頂記録(5回)の更新や世界初の親子による中国・ネパール両側からの登頂となる。
気象情報も詳報するなど、三浦さんたちの過酷な状況をともに体験できるサイト。登山の無事を祈りつつ、遠征日記やデータの更新を楽しみたい。
Miura Qomolangma 2008
Miura Snowdolphins