アカデミー賞80年で最も印象に残った瞬間、1位はM・スコセッシ監督の初受賞
発行:2008年02月21日 23:58
開催まであと3日に迫った第80回アカデミー賞授賞式。米脚本家組合のストライキも終結し無事に開かれることなったが、開催直前に英映画専門誌エンパイアが、同授賞式80年の歴史の中で「最も印象的だった瞬間トップ80(The 80 Most Memorable Oscar Moments)」を発表した。数々の歴史的瞬間が選ばれた中で、昨年、「ディパーテッド」で作品賞や監督賞などを手にしたマーティン・スコセッシ監督のオスカー初受賞が1位に輝いている。
昨年まで監督賞に5度、作品賞に2度ノミネートされながらもオスカーを逃し、“無冠の監督”といわれていたスコセッシ監督。「ディパーテッド」での初受賞は、会場全体がスタンディングオベーションで祝福を捧げ、同監督が何度も「サンキュー」と述べる姿が大きな感動を呼んだ。新しい出来事ながら、80年の歴史で1位となるにふさわしい瞬間だろう。
2位と3位も比較的新しい出来事で、2003年に主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ(「戦場のピアニスト」)がプレゼンターのハル・ベリーにした熱いキス、04年にピーター・ジャクソン監督が「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」で各賞を総ナメにしたことがそれぞれ選ばれた。
このほか、式典中に全裸男性が横切った事件(74年)、後に恒例となったビリー・クリスタルによる作品賞候補作品を題材にした歌(90年)、「シティ・スリッカーズ」で助演男優賞を受賞したジャック・パランスが当時73歳にして見せた片手腕立て伏せ(92年)、「米映画界の謝罪」といわれたチャーリー・チャップリンに対する名誉賞授賞(72年)などが上位に入っている。
The 80 Most Memorable Oscar Moments-英文-
エンパイア-英文-