印タタ自動車が世界初の空気動力車販売へ、リッター50キロの低燃費実現
発行:2008年02月19日 23:19
30万円以下(10万ルピー)の超低価格車「ナノ(NANO)」を発表し、世界の度肝を抜いたインドの自動車大手、タタ自動車。「ナノ」は今年9月からの販売を予定しているが、新たに世界初の空気動力自動車「ワンキャット(OneCATs)」の製造、販売を計画していることが明らかになった。圧搾空気とガソリンのハイブリッド車で、燃費性能は1リットル当たり約50キロメートルときわめて高い。早ければ年内にも国内都市部や周辺国で販売開始するという。価格はハイブリッド車としては驚きの2500ポンド(約52万円)だ。
「ワンキャット」は、フランスのベンチャー企業であるMDIエンタープライゼズが基本技術を開発した圧搾空気が動力の乗用車。短距離移動は圧搾空気を動力とし、長距離移動の際にはガソリンを燃料に圧搾空気を補充する。
車体にはグラスファイバーを使用し、重量を350キロ軽減。これによって、時速50キロの走行速度とリッター約50キロメートルの超低燃費を実現した。インド国内の車体は5人乗りを予定している。
インドでは急速なモータリゼーションによる二酸化炭素排出量の急増が懸念されているが、都市部の道路事情があまりよくない同国に最適なエコ自動車となりそうだ。
ワンキャット-英文-
タタ自動車-英文-
MDIエンタープライゼズ-英文-
「世界最安」の乗用車は28万円、インドのタタ自動車が超低価格車「ナノ」を発表