劇場公開から36年、宮崎駿×高畑勲の名作アニメ「パンダコパンダ」を再上映

pandakopanda001.jpg スタジオジブリを支える2人のクリエーター、宮崎駿と高畑勲。2人の関係は東映動画時代の1960年代からと古く、Aプロダクション(現シンエイ動画)への移籍や、スタジオジブリ設立でも行動を共にした「盟友」としても知られている。そんな2人が若かりし頃の1972年に、共同で製作した名作アニメ「パンダコパンダ」が、大きなスクリーンで再び観られることになった。3月15日から、シネマ・アンジェリカ、立川シネマシティ、川崎チネチッタほかでの再上映される予定だ。

 「パンダコパンダ」は、宮崎駿と高畑勲、そして東映動画時代の高畑勲の同期で、現在、任天堂に所属して「マリオ」を描き続けているキャラクターデザイナーの小田部羊一らの手によって生み出された短編アニメ。さまざまな共通点から、後にスタジオジブリで製作される「となりのトトロ」の原型と評されることも多い、宮崎駿と高畑勲にとっての「原点」とも言える作品だ。

 同作での役割分担は、宮崎駿が脚本、高畑勲が演出、小田部羊一が作画監督。主題歌には水森亜土を起用している。

 なお、東京・三鷹にある「ジブリ美術館」では、3月15日からの再上映に先駆けて、2月13日より「パンダコパンダ」のギャラリー展示を開催。「高畑勲・宮崎駿コンビにとって、今なお一番大切な作品」とも言われる同作の魅力をたっぷりと伝えてくれる。映画を観る前に展示を見ておけば、よりその世界観を楽しむことができそうだ。



「パンダコパンダ」作品情報
ギャラリー展示「パンダコパンダ展」はじまります。