スクウェア・エニックス初の3D格闘ゲーム「トバル」シリーズがケータイで復活

tobalm001.jpg 「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなど、とかくロールプレイングゲームのイメージが強いスクウェア・エニックス(以下、スクエニ)だが、1996年に「スクエニ初の3D格闘ゲーム」との触れ込みでプレイステーション向けに発売された作品があった。その名は「トバルNo.1」。キャラクターデザインに鳥山明、制作スタッフに「鉄拳」や「バーチャファイター」シリーズの開発陣を迎えた豪華な陣容も話題になった作品だ。そんな「トバルNo.1」が約10年ぶりにケータイで復活、12日からiモード向けに配信が始まっている。

 ケータイゲームポータル「スクエニモバイル」で配信が始まったのは「トバルM」。「トバルNo.1」と、その続編である「トバル2」(1997年発売)の世界観やゲームの基本システムはそのままに、片手でも操作がしやすいよう、ケータイ向けに最適化が行われた作品だ。

 操作方法は「簡易操作モード(片手プレイ向き)」と「通常操作モード(両手プレイ向き)」の2つを用意。「簡易操作モード」では、方向キーのみの操作が可能だ(攻撃か、移動かは相手との間合いを自動判断して動く)。また、どちらのモードでも利用できる機能として、ケータイのキーでは入力しづらいコンボ技をあらかじめ登録、一発で呼び出すことができる「マクロ機能」も搭載。ケータイでも本格的な3D格闘ゲームが楽しめるよう、工夫が凝らされている。

 ゲームモードは、ライバルを撃破しながら、最後に待ち受けるボスを倒す「トーナメントモード」と、AIのキャラクターを育成する「AI育成モード」を用意。後者は自分の攻撃や防御のパターンを「学習」させていくことで、AIを強く育てていくモードだ。

 格闘ゲームとしての「トバル」シリーズの評価は、「鉄拳」や「バーチャファイター」には遠く及ばないものの、スクエニ、鳥山明、そして豪華なスタッフによって制作されたという意味では、ゲーム好きなら一度はやっておきた作品だ。ケータイで復活を遂げたこの機会にぜひ。

「トバルM」公式ページ