「半裸万笑」「産声多数」「我竜天制」など、2007年度版「創作四字熟語」発表

sosakuyojijukugo.jpg 「新語・流行語大賞」や「今年の漢字」が発表され、今年1年を振り返る機会が増えている。これらに続いて、その年の世相を表現した「創作四字熟語」(住友生命保険主催)の優秀、入選作品が発表された。ギャグのフレーズ「そんなの関係ねぇ」が流行語大賞のトップテンにも選ばれたお笑い芸人、小島よしおを表現した「半裸万笑」(森羅万象)や、6年ぶりに上昇した出生率を反映した「産声多数」(賛成多数)、53年ぶりに日本一となったプロ野球の中日を表した「我竜天制」(画竜点睛)など、ウィットとユーモアに富んだ10編が優秀作品に選ばれている。

 「創作四字熟語」は世相を反映した四字熟語のアイデアを募集する企画で、1989年に始まった。既存の四字熟語をその年の世相を表現する単語に置き換えたものが多く、昨年は甲子園で活躍した「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の「全国青覇」(全国制覇)、耐震強度偽装問題の「住人怒色」(十人十色)、違法駐車取り締まり強化の「駐違一秒」(注意一秒)、脳トレブームの「老若鍛脳」(老若男女)などが優秀作品となっている。

 18回目となった今年の優秀作品は、上記3作のほか、医師不足による急患問題から「医師薄寂」(意志薄弱)、1円からの領収書公開をめぐって国会で問題となったことから「一円固辞」(一言居士)、北朝鮮の核保有疑惑から「核停深刻」(確定申告)、金属資材の盗難が相次いだことから「奇怪金盗」(機会均等)、若い世代にはしかが流行したことから「耐無麻疹」(タイムマシン)、猛暑と原発の停止によって首都圏の電力供給が切迫したことから「都市電節」(都市伝説)、安倍晋三前首相が急遽辞任したことから「突然返位」(突然変異)が選ばれた。

 また、入選作品では、郵便局民営化の「郵民配達」(郵便配達)、石油の値上がりがさまざまな物価に影響を与えたことから「伝高石価」(電光石火)、中国製品の安全性が不透明なことから「安中模索」(暗中模索)、石川遼選手が活躍するゴルフ界を表した「芝界遼好」(視界良好)、不祥事が相次いだ大相撲に対する「人離相撲」(一人相撲)、「ビリーズブートキャンプ」の大ブームを反映した「軍似痩練」(軍事教練)、ギャル曽根ら大食いアイドルが人気となったことから「大食兼美」(才色兼備)など、今年の出来事が網羅されている。

住友生命 2007年度版創作四字熟語