新「レス・ポール」は自動チューニング機能付き、ギブソン「ロボットギター」発売

gibsonrobotguitar.jpg ギターを弾く人にとって、最も煩わしいのがチューニング(調弦)。音叉やチューニングマシンを駆使して細かい調整を行っていると無駄な時間を費やしてしまうし、微調整が苦手で納得できない音でも弾いてしまうという人も少なくない。そんなチューニングの煩わしさから解放してくれるギターが、米ギブソン・ギター社から発売される。同社の名器「レス・ポール」の新作で、その名も「ロボットギター」。自動チューニング機能を世界で初めて搭載しており、わずか2秒でチューニングが完了する。初回限定生産版は12月7日発売で、日本を含む世界の一部ショップで各店10本の限定販売。価格は2,499ドル(約28万円)となっている。

 自動チューニンググッズはこれまで、ペグにかぶせて弦を弾くと自動的に調節してくれるものや、手持ちのギターに組み込むものなどが発売されているが、自動チューニング機能が内蔵されているギターは世界初のこと。組み込み型自動チューナーの1つであるドイツ・トロニカル社の「パワーチューン・システム」を搭載しており、各弦の音を認識してモーターで自動チューニングしてくれる。6種類のチューニングが事前に設定されているほか、好みのチューニングを記憶させることも可能だ。

 また、知識や経験がないと調節できなかったイントネーションも自動的に調整。その誤差は0.2%で、ギターショップに出す手間と費用を抑えられるようになった。

 「RG0001」から始まるシリアルナンバーが刻印され、認定書や充電式リチウム・バッテリー用パワーアダプター、シルバーの限定ケースが付属される。12月7日発売の初回限定生産版は、限定色のブルー・シルバーバースト・ニトロセルロース・フィニッシュを採用。これまでに発売された同社の限定モデル同様、今回も高額のプレミアが付きそうだ。標準版は来年に発売される。

ギブソン・ロボット・ギター
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