バレンタイン限定「チョコビール」今年も発売、バニラチョコとビターチョコの2種類

imperialchocostout.jpg 日本でまだ地ビールの醸造が禁止されていた1993年に、米サンフランシスコで醸造をはじめた“元祖地ビール屋”として知られる神奈川県厚木市のサンクトガーレン。近年はデザート感覚で味わえる「スイーツビール」に力を入れており、11月1日にも「アップルシナモンエール」を冬季限定で発売している。でも、同社のスイーツビールと言えば、なんと言っても2006年からバレンタインデーの時期限定で発売している“チョコビール”だろう。これまで2006年、2007年の2年とも、販売開始から数日で完売してしまったという隠れたヒット商品だ。その“チョコビール”が、来年も1月18日に発売されることが決定。今回は、例年登場していた「インペリアルチョコレートスタウト」に加え、特別ラベルの「スイートバニラスタウト」もラインアップされる。各3万本の限定販売だ。

 サンクトガーレンのチョコビール「インペリアルチョコレートスタウト」は、発売1年目の06年に限定6,000本が4日間で完売、2年目となる今年は3倍以上となる2万本を用意したにもかかわらず、1日半で完売した。特に今年は、同社の販売サイトにアクセスが殺到したためサーバーがパンクし、ネットオークションでは7倍の値段が付いたほどだ。

 その人気の秘密は、カカオやチョコレートを一切使用せず、通常の2倍近い160度の高温で焙煎した「チョコレートモルト」で高カカオチョコレートのような風味を再現していること。アルコール度数8.5%のパワフルな飲み応えも魅力となっている。

 今年はこの「インペリアルチョコレートスタウト」だけでなく、定番商品「スイートバニラスタウト」のバレンタイン特別ラベル仕様も用意。こちらはバニラビーンズを使った甘い飲み口とバニラチョコのような後味が特徴で、日本最大のビールの祭典「ビアフェスティバル」で人気投票1位を獲得した(アルコール度数は6.4%)。

 価格は、「インペリアルチョコレートスタウト」が630円、「スイートバニラスタウト」が450円(ともに税込み)。来年分はこれまでを上回る各3万本を販売する予定だが、すでに半分が百貨店や酒販店の予約で埋まっているという。今年も激しい争奪戦が展開されそうだ。

サンクトガーレン