日本旅行が宿の自動販売機「宿デジ」試験運用開始、おサイフケータイに対応

yadodeji.jpg 街角の端末で宿泊施設を選び、携帯電話をかざして予約する―そんな未来的なことを可能にする宿の自動販売機「宿デジ」が、12月3日から日本旅行渋谷支店で試験運用される。モバイルゲートが開発した非接触ICカード技術Felicaに対応のマルチタッチベンダー「ドコデジ・オクトパス」を使ったもので、NTTドコモの「おサイフケータイ」をかざすだけで日本旅行の宿泊予約サイト「宿プラザ」にアクセス。検索などの手間をかけずに宿泊予約ができるようになっている。試験運用では、伊豆・箱根方面の宿泊施設20カ所が登録される。

 モバイルゲートの「ドコデジ・オクトパス」は、自動販売機に見立てたデザインの紙のPOP。おサイフケータイ対応の携帯電話をかざすだけでモバイルサイトへのアクセスが可能で、折りたためる紙のPOPのため、設置場所を選ばない点が特徴だ。

 今回の「宿デジ」は、同社と日本旅行が提携して開発したもの。まず、タッチ面下方にある「マスタータッチポイント」におサイフケータイをかざし、続いて描かれている宿泊施設にタッチ。再度マスタータッチポイントにタッチすると、携帯電話に該当宿泊施設が予約できる「宿ぷらざ」のモバイルサイトのURLが表示され、画面の指示に従っていくと予約が完了する。

 利用には宿ぷらざへの登録(無料)が必要で、決済方法は現地払い。試験運用では「伊豆・箱根特集」として、利用者に好評だった箱根、熱海、伊東、伊豆の各地区の宿泊施設20カ所が登録されている。

 渋谷支店での試験運用の結果を見て、改良を加えながら日本旅行の他の支店やファミリーレストラン、コンビニエンスストアなどにも展開していく予定。自動販売機形式で宿が予約できるとあって、旅の準備がさらに手軽になっていきそうだ。

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