米マサチューセッツ工科大が“折りたたみ自動車”を試作、交通網の整わない都市に光

citycar.jpg 東京モーターショーが開催され、今回も数多くのコンセプトカーが発表された。未来を感じさせる車もたくさん出品されたが、米マサチューセッツ工科大(MIT)が、そんなコンセプトカーも驚くような折りたたみ自転車ならぬ“折りたたみ自動車”「シティ・カー」を開発している。「ロボットホイール」という機能を搭載することにより、折りたたんで重ねることを可能にした。まだ試作段階だが、完成すれば電車やバスの交通網の整っていない都市にぴったりの車となりそうだ。

 「シティ・カー」はさまざまな試作機が考案されているが、メインとなっているのが2人乗りのもの。ホイールにモーターやステアリング、ブレーキなどのシステムが組み込まれる「ロボットホイール」を採用しているため、シャシの中央をたたむことができ、3分の2ほどのサイズに折りたためるようになっている。

 これにより他の車両と重ねられるため、小さなスペースでたくさんの車を保管できるようになっている。そのことからMITは、交通網の整っていない土地との往復のために電車の駅やバス停の脇に駐車場を作ることや、省スペースでのレンタルサービスが可能としている。また、大都市の駐車場問題も解決してくれそうだ。

 ほかにも360度回転できるモデルや、自転車を横に積めるようになっているものなどさまざまなアイデアが出ているのだそう。電池はリチウムイオンバッテリーを検討している。省スペースなうえに環境にも優しいという、まさに未来の自動車。その登場を期待したい。

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CITY CAR※英文PDF