「食」目的の旅行で人気は札幌、JTBグループ会社の「食と旅」に関する調査
旅情に誘われる秋、日本各地の名所を訪れながら、その土地の名産に舌鼓を打ちたい衝動に駆られている人も多いのでは? そんなところへ、JTBグループの総合広告会社であるジェイ・アイ・シーが、「食と旅」に関する調査結果を発表した。それによると、食事が目的の旅行を経験した人が64.5%にものぼり、その旅行先としての人気は札幌がトップであることが明らかとなった。
この調査は、最近3年以内に海外旅行および宿泊を伴う国内旅行を経験している18~69歳の2,200人(男性1,078人、女性1,122)を対象に、今年3月にインターネットを介して国内50都市・地域へ食事を目的とした旅行をしたことがあるかなどを聞いたもの。地元料理以外の幅広い料理が並んだ東京と大阪は対象から除外されている。
その結果、「食事を第一の目的とした」と回答した人が20.9%で、「食事を第一の目的としてではないが主要な目的として行った」の41.9%と合わせると、60%以上の人が食事を目的とした旅行を経験していることが分かった。
一方、食を目的として行ってみたい旅行先については札幌がトップで、それに松坂(三重県)、越前(福井県)、下関(山口県)、横浜、大間(青森県)、高松、香住・城崎(兵庫県)、小樽(北海道)、博多が続いた。それぞれ食事面でも魅力のある都市だが、高価なものからリーズナブルなものまで、総合的に食べ物が豊富な札幌が人気であることが明らかになっている。
さらに、調査で示された名産品を食べた経験がある都市でトップとなったのは横浜。横浜の名産品は「中華料理」としており、日本最大の横浜中華街を訪れた人が多いことが示唆されている。
年齢・性別では、食事を第一の目的として旅行経験者で最も多かったのは30歳代の女性で、30歳代の男性がそれに次いだ。逆に50歳代と60歳代の女性は低く、この年齢層は食事よりも自然観光や歴史・文化観光が高いためにより観光要素を優先することが示されている。
ジェー・アイ・シー
JTB