クイーン・エリザベス2世号引退、最後の日本寄港を利用した太平洋横断ツアー発売

queenelizabeth2.jpg 1969年に就航し、20世紀後半を代表する豪華客船となった英キュナード・ラインの「クイーン・エリザベス2世号」。現在は「クイーン・メリー2世号」にフラッグシップの座を譲ってしまったが、その豪華さは世界の羨望の的だった。これまで幾度かの改装を行って航海を続けていた「クイーン・エリザベス2世号」だが、08年11月をもって客船としての役目を終了する。同年3月には日本最後の寄港を行うが、それを利用した太平洋横断14日間のツアーが阪急交通社から発売された。目的地はロサンゼルスで、復路は空路で帰国する。価格は1人58万8,000~112万8,000円。

 おもに大西洋横断クルーズに利用されてきた「クイーン・エリザベス2世号」だが、世界一周クルーズも行い、日本もしばしば寄港している。その長い歴史の中では、フォークランド紛争時に英海軍に徴用され輸送艦として活躍したこともある。来年11月に約40年の歴史に幕を下ろすが、世界を代表する豪華客船だっただけに乗ったことがある人もない人もその感慨はひとしおだ。

 今回のツアーは、日本最後の寄港として3月19日に大阪港に来航することを利用した太平洋横断ツアー。14日間の旅程で、途中にはハワイ・ホノルルにも立ち寄る。復路は航空機のソウル乗り継ぎで関西国際空港に到着する予定だ。

 引退後はドバイで会場ホテルとなる予定だが、客船としての「クイーン・エリザベス2世号」を体感できるのはこれが最後のチャンス。14部屋、最大28人の限定なので、長らく「世界最大の客船」として憧れの的だった船でのクルーズを楽しみたい方は、お早めの申し込みを。

阪急交通社