歯磨き中に音楽が聞こえる骨伝導歯ブラシ、タカラトミーが「Tooth Tunes」を発売へ
日本で「骨伝導」が大きな話題を呼んだのは、ツーカーが世界初の「骨伝導」対応携帯電話「TS41」(三洋電機製)を発売した2004年頃のこと。それまで固定電話などには存在していた「骨伝導」スピーカーをコンパクトにまとめ、「骨で聞く」という新しいコンセプトと共に大々的なプロモーションが展開されたのは記憶に新しいところだ。その後、ヘッドフォンの類で「骨伝導」の技術を使った製品が次々と登場したが、最近はそんな「骨伝導」ブームも一服した感がある。
でも、タカラが2008年2月に発売する「骨伝導」音楽歯ブラシ「Tooth Tunes(トゥース・チューンズ)」はちょっと面白い。歯を磨いている間に、歯ブラシの内蔵ICに収録された楽曲(1本に1曲、2分程度)が骨を伝わって音を奏でるというのだ。そもそも「骨伝導」で音楽を聴いても、音質面では通常のヘッドフォンやイヤフォンには敵わないため、その方向にはあえて進まずに遊び心のある製品で「骨伝導」の技術を活用したというわけだ。
「Tooth Tunes」はタカラが開発した製品ではなく、もともと米国の玩具メーカー、ハズブロが昨年のクリスマス商戦に向けて発売したもの。米国では物珍しさも手伝い、発売からわずか1か月で150万本も出荷するメガヒットを記録したという。収録されている楽曲は子供向け……ではなく、ブラック・アイド・ピーズやクイーンなど、結構本格的なラインアップだ。
タカラが発売する「Tooth Tunes」の収録楽曲が何になるのかは現在はまだ未定だが、日本向けに邦楽バージョンも6種類用意する予定。加えて、「誰もが知っている」ような洋楽の名曲を6種類、計12種類からスタートするようだ。価格は1,575円。2008年2月末から発売となる。
Tooth Tunes※英語