欧米で話題の携帯ゲーム機が日本上陸、「自分で創る」がコンセプトの「GP2X」発売へ

GP2X_001.jpg 国内で正規販売されている携帯ゲーム機は、任天堂の「ニンテンドーDS」と、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PSP」の2機種。でも、東京・秋葉原をはじめ、ちょっぴり「怪しい」電気街に行くと、見慣れぬ携帯ゲーム機が販売されていたりするものだ。そんな中でも、海外から輸入販売され、一部マニアから絶賛されている韓国のゲームパークホールディングの「GP2X」なる携帯ゲーム機は比較的メジャーな存在なのだが、この「GP2X」をテルテンが販売代理店となり、国内でも正規販売することになった。

 テルテンが販売する「GP2X」は、「GP2X-F100」と「GP2X-F200」の2機種。基本的な機能はほぼ同じだが、「GP2X-F200」はペン操作によるタッチパネルや、8方向デジタルパッドが搭載されている点が異なる。価格は「GP2X-F100」が27,800円(10月26日発売)、「GP2X-F200」が29,800円(12月1日発売)。

 「GP2X」は「自分で創る」がコンセプトの一風変わった携帯ゲーム機。つまり、ゲームソフトを自作するユーザーをメインターゲットに据えた、上級者向けの製品だ。「ニンテンドーDS」や「PSP」のようにパッケージ化されたゲームソフトが小売店の店頭に並んでいる……ということはないため、腕に自信がなければ手を出すのは避けたほうが無難だろう。

 ただ、ゲームソフトの開発ができるプログラマーしか楽しめないかというと、そうでもなく。世界中のプログラマーが開発した「GP2X」向けのソフトウェアがインターネット上で配布されており、そうしたソフトウェア(オリジナルのゲームソフトも含む)をインストールしていくだけでも、「GP2X」は無限の広がりを見せてくれる。ちなみに、エミュレータなども多数開発・配布されているが、著作権に触れる可能性のある場合も多いので、利用する際には注意が必要だ。

 ゲーム以外には、携帯メディアプレーヤーとしての機能も十分備えている。MPEG4、XViD、DivX形式のAVI動画、MP3などのオーディオ、JPGやBMPなどの写真・画像、そしてE-Book(テキストビューワのようなもの)も。

 なお、インターネットには「GP2X」に関する日本のコミュニティもたくさん存在している。興味を持ったら、まずコミュニティを覗いてみてから、購入するか否かの決断をしたほうが良いかもしれない。使いこなせるかどうかは、まさにユーザー次第だ。

「GP2X」製品情報