600秒で表現する創造性、「第一回デジタルショートアワード」開催決定

600sec.jpg プロを目指す映像クリエイターたちにとって、悩みとなっているのが発表の場。映像業界への足がかりとなるようなコンペティションは、まだまだ少ない状況だ。こうした人々に新たな機会を提供するため、ニッポン放送とソニー・ミュージックエンタテインメント、アタリ・パフォーマンスが共同でショートフィルムのコンペティション「第一回デジタルショートアワード」を開催する。600秒きっかりの映像作品を募集中で、来春に本選と総合グランプリを決定する。グランプリ作品には賞金80万円が授与されるほか、劇場映画化などの特典が用意されている。

 このコンペティションは、「音のプロ」である主催各社が「映像」の分野で躍進するためのビジネスパートナーを募集するもの。応募作品の条件は、600秒=10分きっかりのデジタル映像作品であることで、エンドロールも含めて1秒の過不足も認められない。部門は「笑い」「泣き」「驚き」の3つが用意されており、各部門ごとに最優秀作品を選出、その中から総合グランプリ1作品を決定する。

 事務局選考による一次予選審査、事務局および審査員選考による二次予選審査があり、東京・新宿の映画館「新宿ミラノ1」で開催される本選では観客投票と審査員の審議でグランプリ作品を決定。審査員は、いとうせいこう、箭内道彦(風とロック代表)、春名慶(映画プロデューサー/ショウゲート代表取締役社長)、蔵本憲昭(映画プロデューサー/電通エンタテインメント事業局)らのそうそうたるメンバーが担当する。

 募集締め切りは12月31日で、グランプリ受賞者の特典は、賞金80万円のほか、次回作は翌年のデジタルショートアワード開催時における招待作品(秒数問わず)となり、劇場映画化やソニー・ミュージック所属アーティストのプロモーションビデオ制作など、受賞者の才能に合わせた新規プロジェクトも発足する。

第一回デジタルショートアワード