箱根ロープウェイ、「複式単線自動循環式」新型ロープウェイでの営業運転スタート

hakonerw001.jpg 日本有数の観光地として、長年多くの人に愛されている神奈川県の箱根。箱根火山の爆裂火口「大湧谷」や約40万年前に箱根火山のカルデラの中にできた湖「芦ノ湖」、火山から流れ出た泥流によって分断された芦ノ湖の一部が湿原地帯に変わった「仙石原」など、観光スポット満載のエリアだ。この箱根の「足」として欠かすことのできない箱根ロープウェイがリニューアル、新型ロープウェイでの営業運転が6月1日からスタートした。

 小田急グループの箱根ロープウェイ株式会社が新たに営業運転を始めたのは、「複式単線自動循環式」を採用した新型のロープウェイ。2本のロープにぶら下がったゴンドラが、上りと下りを循環するタイプのロープウェイだ。2006年4月から工事が行われ、このほど第二期架け替え区間(大涌谷駅~桃源台駅間)の工事が完了。全区間(早雲山駅~桃源台駅間)が「複式単線自動循環式」となった。

 新型ロープウェイの導入により、360度の景観が楽しめるゴンドラに生まれ変わっただけでなく、バリアフリー化も実現。入り口や室内のスペースを広くすることで、車いすを利用したまま乗車できるスペースを確保している。また、各駅舎の建て替えや改修によってエレベーターを設置するなど、段差解消のための施策が行われた。

 さらに、輸送力も大幅に向上。早雲山駅~大湧谷駅間の所要時間が約1分、大湧谷駅~桃源台駅間が同じく約5分ほど短縮され、輸送人員も従来の975人/時間から1,440人/時間に強化されている。

箱根ロープウェイ
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