「ポカリスエット」に環境配慮の新ボトル採用、陽圧無菌充填方式で30%軽量化

pocarisweateco.jpg  1980年の発売以来、スポーツドリンクの代名詞として定着している大塚製薬の「ポカリスエット」。その中でも年間約3億本を売り上げている500ミリリットル入りペットボトル商品が、環境に配慮した新ボトルに生まれ変わって6月に登場する。日本初となる「陽圧無菌充填方式」の採用により薄い容器が使用可能になったため、約30%の軽量化(リデュース)に成功した。

 「陽圧無菌充填方式」は、中身を常温で充填しキャップを締める直前に窒素を充填するボトル詰めの方法。高温で充填する必要がないため、高温に耐えられる硬さや厚みのある容器を使わずに済み、国内最軽量となる18グラム、約30%のリデュースを実現した。

 このリデュースにより、ペット樹脂量が年間で約2,700トン、原油換算で約4,000キロリットルの削減が可能となった。これは車で地球約950周ができるエネルギー(ガソリン)量で、二酸化炭素(CO2)削減量としては1,500世帯分に相当する年間約8,300トンにものぼる。

 大塚製薬では、「ポカリスエット」以外の500ミリリットル商品にも順次「エコボトル」を採用する予定。環境意識の高まりを鑑みると、こうした軽量化ボトルの採用は今後主流となっていきそうだ。

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