フランス国立宇宙研究センターが世界初の「UFO情報」をウェブサイトで公表

cnes001.jpg 宇宙人の乗り物……かどうかの議論はさておき、世界各地でたびたび目撃情報が出てくる未確認飛行物体(UFO)。オカルトやSF的な側面で語られることが多いUFOだが、フランスの「宇宙研究センター(CNES)」が、過去50年に渡って収集してきたUFOに関する情報をウェブサイトで公開した。国立の研究機関がこの手の情報を公開するのは世界初。

 公開したのは、1954年以降に得られた、フランス全土で目撃されたUFOの報告例や、奇妙な飛行を捉えたレーダー追跡記録など、1,600件以上のUFOに関する情報。「科学者やUFOのファンが情報を得やすい環境作りが目的」としている。中にはUFOと呼べるかどうか、判断の難しい報告も含まれているが、UFOファンにとっては貴重な情報なのは間違いない。

 情報の公開は現在の1,600件にとどまらず、今後も新たな情報を得次第、随時更新される予定だ。なお、「宇宙研究センター」には毎年100件弱のUFO情報が寄せられるという。

 「宇宙研究センター」は、フランスの国防省など3省の管轄下にある準政府機関。アメリカ、旧ソ連に続いて3番目に人工衛星を打ち上げたフランスの、宇宙計画を担う研究を行っている。

フランス国立宇宙研究センター/Centre National D'Etudes
フランス国立宇宙研究センター(JAXAの説明)