英国の国民食「マーマイト」にギネス風味が登場、限定生産で人気高騰
発行:2007年03月06日 12:27
ビール製造の副産物であるイースト酵母の抽出物。それを原料にして作られる茶色のドロリとしたスプレッドをご存知だろうか? 「マーマイト」と呼ばれる英国産の食品で、1902年の発売以来、同国を代表する食べ物として愛され、また嫌われ続けている。
このマーマレードやバターにも劣らないほど食生活に根付いている「マーマイト」に、今年はギネス・ビール風味の「マーマイト・ギネス」が登場した。3月17日のアイルランドの祝日「セントパトリック・デー」に向けて限定発売されていたが、相次ぐ問い合わせに対応して増量生産されることになった。
同製品のキャッチフレーズ、「Love it or hate it?」が示すとおり、その塩辛さと、発酵食品独特の苦味は人々の好き嫌いを極分させている。しかしビタミンBが豊富な健康食品として、英国では離乳食に使われることも。限定商品の「ギネス風味」にはギネス・ビールのイースト酵母が30%使われ、通常の「マーマイト」よりも、クリーミーな仕上がりになっている。容器にも明記されているように、アルコール分はゼロだ。
同製品はギネス・ビール風味という斬新さが受けて人気が高騰。「マーマイト」の商標登録元の英ユニリバーでは、当初300,000個の限定発売を予定していたが、在庫に関する問い合わせが世界中から相次いだため、再生産を決定した。
MARMITE -英文-