小田急電鉄に新型車両、9月から千代田線乗り入れ用の「4000形」を導入

odakyu4000-01.jpg 1978年から約30年に渡り、相互直通運転を実施している小田急電鉄と東京メトロの千代田線。2008年春からは千代田線湯島駅から小田急線町田・相模大野方面へ小田急ロマンスカーの直通運転が始まるなど、両鉄道は顧客利便性の向上に努めているが、それを前に、2007年9月から相互乗り入れ用の新車両「4000形」を小田急電鉄が導入する。導入するのは10両編成が7本、計70両。

 「4000形」はJR東日本の中央線快速電車などに使用している「E233系」をベースに設計。電気機器や保安装置など、主要な機器や回路を2重系化することによって「故障に強い車両」を実現し、運行障害の低減を図っている。

 また、ホームとの段差の縮小や優先席エリアの明確化(つり革、壁面、床面等の配色を一般座席付近と変更)など、バリアフリー化をより一層推進するとともに、一人あたりの座席スペースを460ミリに拡幅(従来の1000形比で20ミリ増)。居住性の向上も見逃せないポイントだ。

 ほかにも小田急電鉄の通勤電車としては初めて全密閉式の主電動機(モーター)を採用。走行音が低減されたほか、90%以上の車体のリサイクル率(重量比)を実現するなど、「人と環境にやさしい車両」を目指した。

小田急電鉄